会計処理をまめにしていると
「前年の同じ月と比べて」とか「現状はこのような」と
説明することができますし、お客様自身で現況の把握が可能になります。
だいたい把握しているいいよ。とおっしゃられる方もおられます。
だいたいわかっていれば問題ありません。
ただ、その把握が実際と異なっていることが多々あります。
たとえば棚卸という作業があります。
棚卸は現在の在庫はどのようになっているかを、商品別に在庫数を数え
その個数や合計金額を把握します。これにより、正しい利益が導き出されます。
なかなか面倒な作業になるので、決算の時しかされていない方が多いです。
ただ、一年に一回されている会社と、毎月されている会社では明らかに
毎月されている会社のほうが業績がよい先が多いです。
なぜなら、毎月しておけば、動いていない在庫の把握や、毎月の利益率の
確認等ができているからです。
毎月同じことをしているから、同じ利益率ともかぎりませんし、動いていない
商品があるのなら、在庫処分で処理してしまう等の対応をする必要があります。
年に一回の棚卸だと、この把握が1年に一回しかできないため、対応が
遅れてしまいます。
この棚卸というのは、
売った金額—仕入れた金額+「在庫に残ってる金額(これ)」=商品を売った利益
という商品を売った時の利益の計算の基礎となるものです。
この金額がもし間違っていたら・・・どんだけ儲かっていたかの指数が大きく違ってきます。
物を作って商品を販売している業種(飲食・製造)や多品目を売っている業種は利益率の
変動が大きいのでしっかり把握しておく必要があります。
棚卸をしっかりしているところは在庫の整理もきっちりされているので、ロスが少ないです。
面倒なだけではない、思っている以上に効果のでる作業なので、されてないかたは
ぜひ実行してください。